今回は、Youtubeの動画を漁っていて、その中の関連動画でさりげなく
アルバム曲「宝石になった日」のPVがあったので、それをボーっと見ていて
コメントも読んでいたんですが、大した変化をさせてないのに意味が大きく変わってくるというちょっと驚いた歌詞があったので
ちょっと紹介したいと思います。
宝石になった日の歌詞の一部抜粋
“増えていく君の知らない世界
増えていく君を知らない世界
君の知ってる僕は会いたいよ”
今回の驚きフレーズは、この3行だけの歌詞なのに
色々凄い言葉遊びというかテクニックを垣間見えたのでちょっと説明していきます。
「増えていく君の知らない世界」と「増えていく君を知らない世界」。
「の」→「を」で1文字変えただけで持つ意味がまったく違うんですよね。
前者は、「どんどんと増えていく、君自身が知らない世界」で
に対して、後者は、「どんどんと増えていく、君のことを知らない世界」。
そして、最後の1行「君の知ってる僕は会いたいよ」なんですが、聞いている際は、いつも素通りして聞いていたんですよね。
曲だからあまり違和感なく聞こえますが
個人的にですが、日本語としてはちょっと変なニュアンスがあったんですよね。
「君の知ってる、僕は会いたいよ」で区切ると意味がちょっと分かりづらいですが
「君の知ってる僕は、会いたいよ」で区切ると合点がいきますね。
改めて、考えてみると「君の知ってる僕」というのは、「曲を聴いているあなたが知っているボーカルの藤君自身(もしくはBUMPのメンバー4人?)」を指しているのかなと解釈すると、
結構腑に落ちる部分があります。
この違いの対比が上手いなぁって。
ちなみに、曲を聴いている「あなた」に対して会いたいなっていう感じで捉えると少し遡(さかのぼ)りますが過去の曲の「R.I.P.」からもそのフレーズに似てる歌詞があります。
“地球で一番 幸せだと思った
あの日の僕に 君を見せたい“
このフレーズなんか似てるなぁって思います。
意味そのものは違うものなんですが、表現の仕方がBUMP節というか。
しかし、既視感はあまり感じず、でも伝えてたいことは昔から一貫して貫き通しているBUMPは毎回聞くたびに新たなびっくりする発見があるので、凄いです。
歌詞を追求するというスタイルを確立させてくれたBUMPの存在は、
かけがえのないものだと思っています。
隠されたメッセージや伝えたい事は何なのか考えてみるとまた、新たな発見が垣間見えるかもしれませんね。
というわけで、今回は、宝石になった日の歌詞の一部をピックアップして書いてみました。